2人きりになったはいいけど、切り出し方が分からず、ひたすら無言。

「あの〜…「私の話を聞いてくれますか?!」

こうなったら、言うっきゃない!

「はい、聞きます!」

「私別に、本当に傷ついてないです。
吉岡くんに言われて、ちょっと思い出しただけで気にしてないです」

「でも…」

「そんなに不安なら、過去の事話します!」

なんでか、分かんないけど

吉岡くんになら話してもいいかなって思った。

きっと、人の痛みが分かる人だって本当はわかってたんだと思う。

でも、だからこそ、
近づかれるのが怖かっただけ。

「私がマスク依存症になったきっかけは…」

そうして、何故なってしまったのか話終わったあと

「でも、今はマスクするのが習慣っていうか…
もちろん、見られるのが怖いっていうのもあるんだけど、、」

「ありがとう、話してくれて」

いつもヘラヘラしてるくせに、今は真剣。

ヘラヘラ笑顔から、優しい笑顔。

こんな顔も出来るんだ…