放課後 
 
 
「由美、帰るよ」
 
 
「うん!」 
 
 
司はごく当たり前のように私の机の前にいて、自然に声をかけるもんだから、なんのためらいもなく司に着いて行った。 
 
 
「司…?こっち私の家と逆だよ?」
 
 
「もしかして忘れてる?今日は俺ん家って言ったよね」
 
 
「え?聞いてないよ?」
 
 
「由美が忘れてるのなんて想定内なんだよ。行くよ」 
 
ぐんぐん私の腕を引っ張って歩く司。
 
 
歩くの速い!