梨乃の言葉を疑うような視線を向けつつもそれ以上なにも聞かず、侑斗は梨乃の手からトマトを取りあげ、かたわらのカウンターに置いた。
同時に、すっと梨乃との距離を詰めた。
「怖くないなら、これも大丈夫か?」
「え……?」
侑斗の明るい茶色の瞳が一瞬で深みを帯びた。
切れ長の二重が鋭さを増し、梨乃を射るように見つめる。
部屋の空気がいきなり濃密なものに変わり、梨乃は息苦しさを覚えた。
「あの日の恐怖を思い出させたくなくて近づきすぎないように気を付けていたんだけど。そろそろ、いいか?」
「いいって、なにが……?」
侑斗はくすりと笑い、じりじりと梨乃を冷蔵庫の扉に追い詰めた。
「俺がこうして近づいても、怖くないんだよな?」
「は、はい……。怖くないです」
怖くはないが心臓の動きが速すぎて苦しい。
それでもこの場から逃げたいとは思わない。
「だったらそろそろ婚約者として梨乃をかわいがってもいいよな」
「私は婚約者……じゃありません、ひゃっ」
侑斗が互いの額を合わせ、ぐりぐりと押さえつけた。
同時に、すっと梨乃との距離を詰めた。
「怖くないなら、これも大丈夫か?」
「え……?」
侑斗の明るい茶色の瞳が一瞬で深みを帯びた。
切れ長の二重が鋭さを増し、梨乃を射るように見つめる。
部屋の空気がいきなり濃密なものに変わり、梨乃は息苦しさを覚えた。
「あの日の恐怖を思い出させたくなくて近づきすぎないように気を付けていたんだけど。そろそろ、いいか?」
「いいって、なにが……?」
侑斗はくすりと笑い、じりじりと梨乃を冷蔵庫の扉に追い詰めた。
「俺がこうして近づいても、怖くないんだよな?」
「は、はい……。怖くないです」
怖くはないが心臓の動きが速すぎて苦しい。
それでもこの場から逃げたいとは思わない。
「だったらそろそろ婚約者として梨乃をかわいがってもいいよな」
「私は婚約者……じゃありません、ひゃっ」
侑斗が互いの額を合わせ、ぐりぐりと押さえつけた。

