「はい、今まで食べた中で一番です。味がしっかりしみていてとろけそうに柔らかくて最高です。おまけに煮干しベースのスープ。替え玉をお願いしてまだまだ食べたいくらいおいしい」
梨乃は弾む声をあげながら器を両手で抱え、スープを味わった。
「まさしく、とんでもなくおいしいものですね、このラーメン」
再び箸を動かす梨乃を横目で見ながら、侑斗も頬を緩めた。
ホテルを出たふたりは、侑斗が贔屓にしているラーメン店にやってきた。
そこは白石ホテルからタクシーで15分ほどの住宅街の片隅にある店で、侑斗の大学時代の友人夫婦が営んでいた。
侑斗おすすめの店だと聞いたときにはどんな高級料理店に連れて行ってもらえるのだろうかと梨乃はドキドキしたが、意外にもそこはラーメン店だった。
「2号店を出すならうちのホテルにしろよ。毎日でも食べにいく」
侑斗は箸を動かす手を休め、カウンターの向こう側の店長に声をかけた。
店長の中村は、笑うと目がなくなる優しい雰囲気の男性だ。
黒いコックコートがよく似合っている。
店内の8人掛けのカウンターとテーブル席四つはすべて満席で、てきぱきと動いている中村の妻も忙しそうだ。
梨乃は弾む声をあげながら器を両手で抱え、スープを味わった。
「まさしく、とんでもなくおいしいものですね、このラーメン」
再び箸を動かす梨乃を横目で見ながら、侑斗も頬を緩めた。
ホテルを出たふたりは、侑斗が贔屓にしているラーメン店にやってきた。
そこは白石ホテルからタクシーで15分ほどの住宅街の片隅にある店で、侑斗の大学時代の友人夫婦が営んでいた。
侑斗おすすめの店だと聞いたときにはどんな高級料理店に連れて行ってもらえるのだろうかと梨乃はドキドキしたが、意外にもそこはラーメン店だった。
「2号店を出すならうちのホテルにしろよ。毎日でも食べにいく」
侑斗は箸を動かす手を休め、カウンターの向こう側の店長に声をかけた。
店長の中村は、笑うと目がなくなる優しい雰囲気の男性だ。
黒いコックコートがよく似合っている。
店内の8人掛けのカウンターとテーブル席四つはすべて満席で、てきぱきと動いている中村の妻も忙しそうだ。

