梨乃はホテルから離れた場所で待とうと思い、従業員用の出入口へ足を向けた。
「梨乃」
「あ……侑斗さん」
ちょうどロビーに降りてきた侑斗が梨乃に向かって歩いていた。
「今日は早く終わったんだな。梨乃の手料理は捨てがたいけどたまには外食もいいだろう」
侑斗は梨乃の前に立つと、周囲に聞こえるのも構わずそう言って梨乃の腕を掴んだ。
「あ、あの侑斗さん」
ロビーには従業員の姿もあり、ふたりの様子を気にかけている。
梨乃はそっと侑斗から離れた。
「ここで待ち合わせはまずいですよ。またとんでもない噂が広まります」
「噂? 気にしなくていい。今日はおいしいものを食べに行こう。あ、梨乃の手料理も絶品でおいしいぞ。ただ忙しい中毎日作るのも大変だろうしたまにはゆっくりしてほしいんだ」
侑斗はそう言いながら歩みを進める。
それも従業員出入り口に向かわず、ロビーの真ん中を突っ切っている。
宿泊客や従業員とすれ違いながらも堂々と歩く後姿を見ながら、梨乃は引きずられるようについて歩く。
「侑斗さん、あの、絶対にまずいです。それに私たちになにかあると誤解を招くような言葉は避けたほうがいいです」
「梨乃」
「あ……侑斗さん」
ちょうどロビーに降りてきた侑斗が梨乃に向かって歩いていた。
「今日は早く終わったんだな。梨乃の手料理は捨てがたいけどたまには外食もいいだろう」
侑斗は梨乃の前に立つと、周囲に聞こえるのも構わずそう言って梨乃の腕を掴んだ。
「あ、あの侑斗さん」
ロビーには従業員の姿もあり、ふたりの様子を気にかけている。
梨乃はそっと侑斗から離れた。
「ここで待ち合わせはまずいですよ。またとんでもない噂が広まります」
「噂? 気にしなくていい。今日はおいしいものを食べに行こう。あ、梨乃の手料理も絶品でおいしいぞ。ただ忙しい中毎日作るのも大変だろうしたまにはゆっくりしてほしいんだ」
侑斗はそう言いながら歩みを進める。
それも従業員出入り口に向かわず、ロビーの真ん中を突っ切っている。
宿泊客や従業員とすれ違いながらも堂々と歩く後姿を見ながら、梨乃は引きずられるようについて歩く。
「侑斗さん、あの、絶対にまずいです。それに私たちになにかあると誤解を招くような言葉は避けたほうがいいです」

