高校から徒歩10分という近さと侑斗の実家から通ってくれている家政婦の女性との相性も良くなんの不自由もないらしい。
それだけでなく、侑斗はK大合格までもうひと踏ん張り必要な翔矢のために家庭教師まで派遣してくれていた。
以前にも増して受験勉強に打ち込む翔矢を逞しく感じると同時に、梨乃は弟離れの時期なのかもしれないと、寂しくもあった。
それにしても、梨乃はどうして侑斗がここまで自分たちのために動いてくれるのかわからない。
見合い話を拒むのがそれほど難しいのだろうかと不思議に思うが、自分とはあまりにもかけ離れた世界に住む御曹司には御曹司なりの苦労があるのかもしれないと、それなりに納得している。
それに、今までの住居はすでに引き払われてしまい行く当てもない。
こうなれば婚約者の振りをして侑斗のために力を尽くすしかないと気持ちを切り替えた。
「婚約者っていうのがいまひとつピンとこないけど」
終業後、梨乃は苦笑交じりにつぶやきながらロッカールームを後にした。
スマホを見れば20時を過ぎている。
毎日残業が続いているが、今日はまだ早いほうだ。
それだけでなく、侑斗はK大合格までもうひと踏ん張り必要な翔矢のために家庭教師まで派遣してくれていた。
以前にも増して受験勉強に打ち込む翔矢を逞しく感じると同時に、梨乃は弟離れの時期なのかもしれないと、寂しくもあった。
それにしても、梨乃はどうして侑斗がここまで自分たちのために動いてくれるのかわからない。
見合い話を拒むのがそれほど難しいのだろうかと不思議に思うが、自分とはあまりにもかけ離れた世界に住む御曹司には御曹司なりの苦労があるのかもしれないと、それなりに納得している。
それに、今までの住居はすでに引き払われてしまい行く当てもない。
こうなれば婚約者の振りをして侑斗のために力を尽くすしかないと気持ちを切り替えた。
「婚約者っていうのがいまひとつピンとこないけど」
終業後、梨乃は苦笑交じりにつぶやきながらロッカールームを後にした。
スマホを見れば20時を過ぎている。
毎日残業が続いているが、今日はまだ早いほうだ。

