その声は広い部屋に大きく響き、梨乃たちの後から部屋に入って来た侑斗や諒太、そして村野を始めとする関係者たちはとっさに足を止めた。
「もちろんいいよ。俺もそうしたいと考えていたんだ」
大きな瞳をキラキラ輝かせ、期待一杯で見つめる藍香に恭介は頷き、梨乃に向き直った。
「私からもお願いします。私たちの立場上こちらにはかなりのご負担をおかけすると思いますが、是非とも結婚式と披露宴をお引き受けいただけないでしょうか」
「あ……」
予想外の展開が続き、梨乃の頭はショートしそうになる。
こちらからお願いしてでも引き受けたいと願っているのに、まさかこうして頭を下げられるとは……人生なにが起こるかわからない。
「あ、あの……」
梨乃は勢いで頷きそうになるが、自分の立場を思い出し慌てて侑斗を探した。
「沢渡様」
混乱する梨乃の視線を受け止め、侑斗と諒太が駆け寄ってくる。
「もちろんです。おふたりの門出を精いっぱいお祝いさせていただきます。ありがとうございます」
この機を逃すまいでもいうような諒太の勢い込んだ言葉に続き、侑斗も「喜んでお引き受けいたします」と頭を下げた。
「まあ、ようやく藍香ちゃんたち結婚するのね。おめでたいわー」
そのときピアノの前に座っている梨乃の母の甲高い声が響いた。
世間に疎いせいで、藍香たちの婚約を知らなかったようだ。
呑気な様子で手を叩いてひとしきり喜んだ後、再びピアノに向かった。
そして。
広い室内にメンデルスゾーンの結婚行進曲が鳴り響く。
その瞬間、沢渡家と宮園家の結婚式が白石ホテルで挙げられることが決まった。
「もちろんいいよ。俺もそうしたいと考えていたんだ」
大きな瞳をキラキラ輝かせ、期待一杯で見つめる藍香に恭介は頷き、梨乃に向き直った。
「私からもお願いします。私たちの立場上こちらにはかなりのご負担をおかけすると思いますが、是非とも結婚式と披露宴をお引き受けいただけないでしょうか」
「あ……」
予想外の展開が続き、梨乃の頭はショートしそうになる。
こちらからお願いしてでも引き受けたいと願っているのに、まさかこうして頭を下げられるとは……人生なにが起こるかわからない。
「あ、あの……」
梨乃は勢いで頷きそうになるが、自分の立場を思い出し慌てて侑斗を探した。
「沢渡様」
混乱する梨乃の視線を受け止め、侑斗と諒太が駆け寄ってくる。
「もちろんです。おふたりの門出を精いっぱいお祝いさせていただきます。ありがとうございます」
この機を逃すまいでもいうような諒太の勢い込んだ言葉に続き、侑斗も「喜んでお引き受けいたします」と頭を下げた。
「まあ、ようやく藍香ちゃんたち結婚するのね。おめでたいわー」
そのときピアノの前に座っている梨乃の母の甲高い声が響いた。
世間に疎いせいで、藍香たちの婚約を知らなかったようだ。
呑気な様子で手を叩いてひとしきり喜んだ後、再びピアノに向かった。
そして。
広い室内にメンデルスゾーンの結婚行進曲が鳴り響く。
その瞬間、沢渡家と宮園家の結婚式が白石ホテルで挙げられることが決まった。

