絶対にあの曲だ。
これは……。
「〝いざない〟だわっ」
急ぐ梨乃の背後から藍香の大きな声が聞こえたかと思うと、梨乃の横を藍香が駆け抜け会場に飛び込んだ。
「藍香っ」
恭介が藍香に続き、梨乃はなにが起こっているのかわからないまま会場に足を踏み入れた。
「やっぱり折原先生。この曲をこんなに楽しく弾くのは先生だけだから、すぐにわかりました」
会場に入った梨乃が目にしたのは、部屋の奥にあるグランドピアノの前に座るひとりの女性と、その傍らで手を叩き飛び跳ねている藍香だ。
梨乃は荒い息をこらえながら近づいた。
すると、ピアノを弾いていた女性が振り向き、梨乃と目が合った。
「あら梨乃ちゃん、どこにいるのか探してたのよー」
「え……か、母さん?」
ピアノを弾いていたのは梨乃の母だった。
淡いベージュのワンピースをふんわりとまとい、普段と変わらぬにこやかな笑みを浮かべている。
「どうして母さんがここにいるの? それに勝手にピアノを弾いて……」
これは……。
「〝いざない〟だわっ」
急ぐ梨乃の背後から藍香の大きな声が聞こえたかと思うと、梨乃の横を藍香が駆け抜け会場に飛び込んだ。
「藍香っ」
恭介が藍香に続き、梨乃はなにが起こっているのかわからないまま会場に足を踏み入れた。
「やっぱり折原先生。この曲をこんなに楽しく弾くのは先生だけだから、すぐにわかりました」
会場に入った梨乃が目にしたのは、部屋の奥にあるグランドピアノの前に座るひとりの女性と、その傍らで手を叩き飛び跳ねている藍香だ。
梨乃は荒い息をこらえながら近づいた。
すると、ピアノを弾いていた女性が振り向き、梨乃と目が合った。
「あら梨乃ちゃん、どこにいるのか探してたのよー」
「え……か、母さん?」
ピアノを弾いていたのは梨乃の母だった。
淡いベージュのワンピースをふんわりとまとい、普段と変わらぬにこやかな笑みを浮かべている。
「どうして母さんがここにいるの? それに勝手にピアノを弾いて……」

