結婚式の日取りをすぐにでも決めてマスコミを落ち着かせたほうがいいと村野が大臣に進言したのがきっかけらしい。
その日は村野が梨乃のもとに押しかけてきた日。
体よく追い払われたに近い村野はその怒りも手伝い白石ホテルを候補から外そうと、競合するホテルに藍香や恭介の好みや普段の様子などを詳細に伝え、今日に備えたという話も聞いていた。
「じゃあ、私は藍香さんたちと一緒に見学させてもらうわね」
村野の言葉に動揺していた梨乃はハッと我に返る。
「あ、はい。よろしくお願いします」
「期待しないでほしいけれど、一応披露宴会場やブライダルサロンは見せていただくわ。あ、そうそう」
一行に合流しようとしていた村野は、もったいぶったように振り返った。
「もしもあなたが侑斗さんと別れて白石ホテルを辞めるのなら、こちらでで式を挙げるよう私から大臣を説得してもいいわよ。そうすれば、侑斗さんも喜ぶわよね」
それまでのにこやかな表情から一変、村野は唇を歪め不機嫌な感情を隠さずそう言い捨て、踵を返した。
一昨日向けられた態度と変わらない彼女の姿を、梨乃は呆然と見つめていた。
その日は村野が梨乃のもとに押しかけてきた日。
体よく追い払われたに近い村野はその怒りも手伝い白石ホテルを候補から外そうと、競合するホテルに藍香や恭介の好みや普段の様子などを詳細に伝え、今日に備えたという話も聞いていた。
「じゃあ、私は藍香さんたちと一緒に見学させてもらうわね」
村野の言葉に動揺していた梨乃はハッと我に返る。
「あ、はい。よろしくお願いします」
「期待しないでほしいけれど、一応披露宴会場やブライダルサロンは見せていただくわ。あ、そうそう」
一行に合流しようとしていた村野は、もったいぶったように振り返った。
「もしもあなたが侑斗さんと別れて白石ホテルを辞めるのなら、こちらでで式を挙げるよう私から大臣を説得してもいいわよ。そうすれば、侑斗さんも喜ぶわよね」
それまでのにこやかな表情から一変、村野は唇を歪め不機嫌な感情を隠さずそう言い捨て、踵を返した。
一昨日向けられた態度と変わらない彼女の姿を、梨乃は呆然と見つめていた。

