コンシェルジュは尾崎という名前らしいと、梨乃はようやく気付く。
「侑斗さん、お帰りなさいませ。実はさきほど訪ねてこられた女性と折原さまがお話をされていたのですが、少しご様子が気になったもので。差し出がましいようですが、お声をかけさせていただきました」
侑斗の厳しい声にも顔色ひとつ変えず、尾崎は答えた。
「女性……って誰だ?」
「あ」
眉を寄せた侑斗に、梨乃は慌てて身を起こした。
「あのね、大したことじゃないの。ただ、村野さんが突然会いに来ちゃって……でも、なんでもないから」
「は? どうして彼女が梨乃に会いに来るんだ?」
「えっと、それは……」
まだ落ち着かない梨乃がどう答えようかと口ごもっていると。
「結婚式の件、どうなっても知らないわよ、と言い残して帰られました」
梨乃たちのやりとりを聞いていた尾崎が不意に口を開いた。梨乃と侑斗はそろって尾崎に顔を向ける。
「は? なんだよそれ」
侑斗が目を細め、唸るような声を吐き出した。
「え、あの。お、尾崎さん?」
「侑斗さん、お帰りなさいませ。実はさきほど訪ねてこられた女性と折原さまがお話をされていたのですが、少しご様子が気になったもので。差し出がましいようですが、お声をかけさせていただきました」
侑斗の厳しい声にも顔色ひとつ変えず、尾崎は答えた。
「女性……って誰だ?」
「あ」
眉を寄せた侑斗に、梨乃は慌てて身を起こした。
「あのね、大したことじゃないの。ただ、村野さんが突然会いに来ちゃって……でも、なんでもないから」
「は? どうして彼女が梨乃に会いに来るんだ?」
「えっと、それは……」
まだ落ち着かない梨乃がどう答えようかと口ごもっていると。
「結婚式の件、どうなっても知らないわよ、と言い残して帰られました」
梨乃たちのやりとりを聞いていた尾崎が不意に口を開いた。梨乃と侑斗はそろって尾崎に顔を向ける。
「は? なんだよそれ」
侑斗が目を細め、唸るような声を吐き出した。
「え、あの。お、尾崎さん?」

