「私の判断次第で沢渡家の結婚式を受注できるのよ。そうなれば政界とのつながりが増して彼の白石ホテルでの立場は盤石。いとこに代わって社長にだってなれるし私がおじい様に頼めば侑斗さんを政界に送り込むこともできる。そうなれば私はファーストレディーになる夢も叶う。見た目も素敵な侑斗さんが総理として世界中で活躍するなんて想像するだけで素敵でしょう? もちろん彼の隣に立つのは私。あなたは無用なの。だから私と侑斗さんの人生に割って入らないで」
これで話は終わりだとばかりに村野は顎をツンと上げた。
口を挟む間もなく一方的に言われ、梨乃はその話の現実味のなさに混乱した。
村野が侑斗を好きで結婚したいと思っているのはわかった。
そして社長になりたいという侑斗の夢を叶えるには自分が必要で、梨乃が邪魔だと思っているのも理解できた。
侑斗を政界に送り込み、ゆくゆくは総理になった侑斗の隣に立ちたいという壮大な計画はひとまず無視するにしても。
「侑斗さんは社長になりたいとは思ってませんけど……?」
純粋に白石ホテルを愛し、自分の立場に感謝している侑斗が社長を目指しているとは、梨乃には思えない。
これで話は終わりだとばかりに村野は顎をツンと上げた。
口を挟む間もなく一方的に言われ、梨乃はその話の現実味のなさに混乱した。
村野が侑斗を好きで結婚したいと思っているのはわかった。
そして社長になりたいという侑斗の夢を叶えるには自分が必要で、梨乃が邪魔だと思っているのも理解できた。
侑斗を政界に送り込み、ゆくゆくは総理になった侑斗の隣に立ちたいという壮大な計画はひとまず無視するにしても。
「侑斗さんは社長になりたいとは思ってませんけど……?」
純粋に白石ホテルを愛し、自分の立場に感謝している侑斗が社長を目指しているとは、梨乃には思えない。

