整った顔に見とれていると、ついさっき泣いていはずの頬に涙の跡がないことに気づいた。首をかしげた梨乃に、侑斗はくすりと笑った。
「泣くわけないだろ。梨乃の誤解がかわいくて笑いそうになるのをこらえてたんだよ」
「え、笑いそう……?」
梨乃は目を見開き、呆然とする。
「この年で自分の生まれに悩むほど俺は繊細じゃない。なんといっても俺は自分の気持ち最優先で好きにふるまうオトコなんだろ? それに、梨乃を大切にしてるし、愛してるよ」
がらりと変わった軽やかな口調でそう言うと梨乃の頬を指先で優しく撫で、侑斗は再び梨乃にキスを落とした。
「あの、私」
背後から抱きしめられ、顔を覗き込まれ……そしてキスを交わしている。
「今、すごく幸せです……」
「当然だ」
即座に返ってきた侑斗の言葉に、梨乃はたまらず立ち上がると侑斗の首にしがみついた。
侑斗に抱きしめられ、その胸にすっぽり収まっているせいで守られてる感が半端なく、足元がくらりと揺れた。
その途端、侑斗が作り上げた資料がパラパラとテーブルから落ちた。
「あ、ごめんなさい」
「いや、あとで拾うからいい」
侑斗から離れようとする梨乃を腕の中に閉じ込め、侑斗は小さく息を吐き出した。
「大物カップルの結婚の企画書を作るより、俺たちの結婚の準備を早くしたいよな」
不意打ちすぎる言葉に梨乃は息を止め、侑斗の胸に顔を埋めたのだった。
「泣くわけないだろ。梨乃の誤解がかわいくて笑いそうになるのをこらえてたんだよ」
「え、笑いそう……?」
梨乃は目を見開き、呆然とする。
「この年で自分の生まれに悩むほど俺は繊細じゃない。なんといっても俺は自分の気持ち最優先で好きにふるまうオトコなんだろ? それに、梨乃を大切にしてるし、愛してるよ」
がらりと変わった軽やかな口調でそう言うと梨乃の頬を指先で優しく撫で、侑斗は再び梨乃にキスを落とした。
「あの、私」
背後から抱きしめられ、顔を覗き込まれ……そしてキスを交わしている。
「今、すごく幸せです……」
「当然だ」
即座に返ってきた侑斗の言葉に、梨乃はたまらず立ち上がると侑斗の首にしがみついた。
侑斗に抱きしめられ、その胸にすっぽり収まっているせいで守られてる感が半端なく、足元がくらりと揺れた。
その途端、侑斗が作り上げた資料がパラパラとテーブルから落ちた。
「あ、ごめんなさい」
「いや、あとで拾うからいい」
侑斗から離れようとする梨乃を腕の中に閉じ込め、侑斗は小さく息を吐き出した。
「大物カップルの結婚の企画書を作るより、俺たちの結婚の準備を早くしたいよな」
不意打ちすぎる言葉に梨乃は息を止め、侑斗の胸に顔を埋めたのだった。

