どれほど傷ついただろうと思い、梨乃は胸の前で固く組まれた侑斗の手に自分の手を乗せた。
「侑斗さん……大丈夫ですよ。白石の名前は偉大ですけど侑斗さんの魅力はそれだけじゃないですから」
「俺の魅力?」
変わらず震えている侑斗の声を耳もとで感じ、やはり泣いているのだと梨乃は胸が痛くなった。
「あの、侑斗さんは白石家の名前がなくても今と変わらない素敵な人生を送ってます。なんでもスマートにこなせて仕事ができて……私を気遣ってくれるしいつも優しいし。それになにより格好いい」
梨乃は泣くほど落ち込んでいる侑斗を励まそうと言葉を続けるが、次第に照れて声も途切れる。
侑斗の腕の置いた手に力が入り、気づけばぎゅっと握っていた。
「それだけ?」
ぽつりつぶやいた侑斗の声が幾分明るさを取り戻している。
梨乃の言葉が役に立ったのかもしれない。
「ほかには? 俺の魅力ってそれだけ?」
「そんなことはないです」
侑斗が唇で梨乃の耳を刺激しながら次の言葉を促した。
くすぐったさに身をよじり、梨乃はクスクスと声をあげた。
「あ、笑っちゃってごめんなさい。でも、耳が弱いって知っててわざとですよね」
「侑斗さん……大丈夫ですよ。白石の名前は偉大ですけど侑斗さんの魅力はそれだけじゃないですから」
「俺の魅力?」
変わらず震えている侑斗の声を耳もとで感じ、やはり泣いているのだと梨乃は胸が痛くなった。
「あの、侑斗さんは白石家の名前がなくても今と変わらない素敵な人生を送ってます。なんでもスマートにこなせて仕事ができて……私を気遣ってくれるしいつも優しいし。それになにより格好いい」
梨乃は泣くほど落ち込んでいる侑斗を励まそうと言葉を続けるが、次第に照れて声も途切れる。
侑斗の腕の置いた手に力が入り、気づけばぎゅっと握っていた。
「それだけ?」
ぽつりつぶやいた侑斗の声が幾分明るさを取り戻している。
梨乃の言葉が役に立ったのかもしれない。
「ほかには? 俺の魅力ってそれだけ?」
「そんなことはないです」
侑斗が唇で梨乃の耳を刺激しながら次の言葉を促した。
くすぐったさに身をよじり、梨乃はクスクスと声をあげた。
「あ、笑っちゃってごめんなさい。でも、耳が弱いって知っててわざとですよね」

