「へえ、秘書室の女性たちから聞いていた通りの仲の良さだな」
ソファの背にもたれてふたりの様子を眺めていた諒太の声が部屋に響いた。
「侑斗から折原さんと婚約したと聞いたときにはいつの間に動いたんだと驚いたけど。まさかここまで溺愛しているとは、俺の想像以上だったな」
「うるさい。結婚した途端彩実さんをひたすらかわいがって甘やかしてる諒太に言われたくない」
「どこまで愛しても許されるのが結婚だ。羨ましいならお前もさっさと結婚すればいいだろ」
侑斗の言葉に少しも照れずあっさりと言い切る諒太に、梨乃はぽかんとした。
クールで近寄りがたいイメージとは真逆の面白がるような声音にも、驚かされる。
「……それよりも今はフランスから届いたスケジュールを見せてくれ。疲れたから早く帰りたい」
呆れたような侑斗の声に、梨乃はこうして諒太に呼び出された理由を思い出し、気持ちを切り替えた。
「今までにない大がかりな企画で、ホテル全体の士気も上がっています」
フランスの有名ショコラティエが監修を引き受けるという話題性抜群の企画に、従業員の多くが沸き立ちホテル内の空気も明るくなっている。
ソファの背にもたれてふたりの様子を眺めていた諒太の声が部屋に響いた。
「侑斗から折原さんと婚約したと聞いたときにはいつの間に動いたんだと驚いたけど。まさかここまで溺愛しているとは、俺の想像以上だったな」
「うるさい。結婚した途端彩実さんをひたすらかわいがって甘やかしてる諒太に言われたくない」
「どこまで愛しても許されるのが結婚だ。羨ましいならお前もさっさと結婚すればいいだろ」
侑斗の言葉に少しも照れずあっさりと言い切る諒太に、梨乃はぽかんとした。
クールで近寄りがたいイメージとは真逆の面白がるような声音にも、驚かされる。
「……それよりも今はフランスから届いたスケジュールを見せてくれ。疲れたから早く帰りたい」
呆れたような侑斗の声に、梨乃はこうして諒太に呼び出された理由を思い出し、気持ちを切り替えた。
「今までにない大がかりな企画で、ホテル全体の士気も上がっています」
フランスの有名ショコラティエが監修を引き受けるという話題性抜群の企画に、従業員の多くが沸き立ちホテル内の空気も明るくなっている。

