溺愛は蜜夜に始まる~御曹司と仮初め情欲婚~

侑斗の低い声に、梨乃の顔が一気に赤くなり瞬きを繰り返した。
キスに夢中になっている間に侑斗に抱き上げられたとようやく気付く。

「ゆ、侑斗さん」

慌てて侑斗の首に両腕を回してしがみついた拍子に梨乃の足からパンプスが脱げ落ちた。
大理石に響く鈍い音を聞きながら、梨乃はどうしようもなく緊張し、心臓がばくばく音を立てる。

「体が熱いな。期待してるってことか」

梨乃を軽々と抱きかかえ、侑斗は何故かリビングのソファに梨乃を下した。

「俺もベッドまで待てない。ここで抱かせろ」
「え、え」

あっという間に梨乃はソファに押し倒された。
一瞬リビングの天井が目に入ったが、それはすぐに侑斗の顔にとって代わられた。
侑斗は梨乃の唇をふさぎ梨乃のブラウスのボタンを器用に外していく。

「あ……侑斗さん」

侑斗の動きを察した梨乃の手が力なく動き侑斗の手を止めようとするが、キスを繰り返されればどうしようもない。
梨乃は中途半端に上げていた手を下ろし、自分からもキスを求め口を開いた。
お互いに求めあいキスを深め、部屋中にしっとりとした音が響く。