「わざわざ仕事を家に持ち込んで梨乃と距離をとっていたんだ。もうしばらくもうしばらくと格好をつけて」
追い詰められるような声に梨乃は身を震わせた。
「夜道で襲われた恐怖がまだ残ってるだろうと思ってわざと梨乃と距離をとっていたが。誤解を解くためなら、これ以上我慢はしない」
「そんな……」
たしかに侑斗が仕事で自室にこもることは多かったが、わざとだとは思わなかった。
ましてやあの日の恐怖を梨乃が思い出さないよう気遣っていたとは信じられず、梨乃はくらりと目眩を覚えた。
そんな梨乃の様子に構わず、侑斗は言葉を続ける。
「夜道は俺が一緒にいてやるし、梨乃を傷つけるオトコがいればすぐに駆け付けて守る。だから、これ以上は我慢しない」
「我慢、しないと言われても」
強く抱きしめられて肺がつぶれそうだ。
梨乃は一度せき込んだ後、どうにか侑斗の胸に手を当て距離をとった。
「こんな大通りで言われても……我慢です、我慢してください」
ところどころつっかえながら梨乃がそう言えば、侑斗はにっこりと笑った。
「だったらさっさと帰るぞ」
「は……はい?」
追い詰められるような声に梨乃は身を震わせた。
「夜道で襲われた恐怖がまだ残ってるだろうと思ってわざと梨乃と距離をとっていたが。誤解を解くためなら、これ以上我慢はしない」
「そんな……」
たしかに侑斗が仕事で自室にこもることは多かったが、わざとだとは思わなかった。
ましてやあの日の恐怖を梨乃が思い出さないよう気遣っていたとは信じられず、梨乃はくらりと目眩を覚えた。
そんな梨乃の様子に構わず、侑斗は言葉を続ける。
「夜道は俺が一緒にいてやるし、梨乃を傷つけるオトコがいればすぐに駆け付けて守る。だから、これ以上は我慢しない」
「我慢、しないと言われても」
強く抱きしめられて肺がつぶれそうだ。
梨乃は一度せき込んだ後、どうにか侑斗の胸に手を当て距離をとった。
「こんな大通りで言われても……我慢です、我慢してください」
ところどころつっかえながら梨乃がそう言えば、侑斗はにっこりと笑った。
「だったらさっさと帰るぞ」
「は……はい?」

