ここから見るのは初めてだが、予想以上に美しく華やかで、梨乃は目を奪われた。
「5歳のとき親戚が白石ホテルで結婚式を挙げたんです。私も招待されて、キレイなドレスを着せてもらって。会場にはシャンデリアがキラキラ輝いてるし花嫁さんはお姫様みたいだった。絵本で見たお城のようでワクワクしたんです」
白石ホテルを眺めながら、梨乃は夢見るような表情で話し続ける。
「それ以来ずっと白石ホテルで働くのが目標で。あれから20年以上が経った今こうしてお城を守っている侑斗さんと一緒に仕事をしているなんて、夢のようです」
「城を守っているのは俺だけじゃない。今は梨乃だってそのひとりだ」
光に包まれるホテルという名の城を見ながら、侑斗がそう言った。
「守るなんて、それは言い過ぎです。私はただの従業員で勉強不足だし」
恐れ多いとばかりに華耶は後ずさる。
ホテルのために自分になにができているかを考えるとまだまだで、ホテルの名を汚さないように心がけるだけで精いっぱいだ。
「ただの従業員か……まだまだ自覚が足りないようだな」
侑斗はうっすら暗い輝きを目に浮かべ、梨乃に笑いかけた。
「5歳のとき親戚が白石ホテルで結婚式を挙げたんです。私も招待されて、キレイなドレスを着せてもらって。会場にはシャンデリアがキラキラ輝いてるし花嫁さんはお姫様みたいだった。絵本で見たお城のようでワクワクしたんです」
白石ホテルを眺めながら、梨乃は夢見るような表情で話し続ける。
「それ以来ずっと白石ホテルで働くのが目標で。あれから20年以上が経った今こうしてお城を守っている侑斗さんと一緒に仕事をしているなんて、夢のようです」
「城を守っているのは俺だけじゃない。今は梨乃だってそのひとりだ」
光に包まれるホテルという名の城を見ながら、侑斗がそう言った。
「守るなんて、それは言い過ぎです。私はただの従業員で勉強不足だし」
恐れ多いとばかりに華耶は後ずさる。
ホテルのために自分になにができているかを考えるとまだまだで、ホテルの名を汚さないように心がけるだけで精いっぱいだ。
「ただの従業員か……まだまだ自覚が足りないようだな」
侑斗はうっすら暗い輝きを目に浮かべ、梨乃に笑いかけた。

