「俺も梨乃を婚約者として話した手前、断り切れないし、梨乃のご家族にもお嬢さんと暮らしてると伝えるべきだと気がかりだったんだ。お母さんがいらっしゃるならちょうどいい。俺の両親も呼んで食事でもしよう」
ひとり納得している侑斗を見ながら、梨乃はうなだれた。
ここしばらくお互いに仕事が忙しかったせいで忘れていた。
今の梨乃の生活は、侑斗が考え侑斗が決め、侑斗の思うがままに進められているのだ。
スマホの機種変更以降のすべて、侑斗に振り回されてばかり。そして梨乃の抵抗など意に介さない。
「うちのホテルの懐石料理はどうだろう? 寿司でもいいぞ。お母さんに食べたいものを聞いておいてくれ」
今も梨乃の戸惑いなど完全無視で事を進めていく。
こうなると梨乃の意志などないも同然だ。
「どちらでも……結構です」
梨乃はこれまでの展開を思い返し、早々に抵抗を諦めた。
とはいえ、侑斗のご両親も交えて食事などすれば、それこそ真実を言い出しにくくなる。
侑斗はそれでいいのだろうか。
自分で自分の首を絞めているような気がして、腑に落ちない。
「だったらそうだな、三ツ星を獲得している寿司にしよう」
ひとり納得している侑斗を見ながら、梨乃はうなだれた。
ここしばらくお互いに仕事が忙しかったせいで忘れていた。
今の梨乃の生活は、侑斗が考え侑斗が決め、侑斗の思うがままに進められているのだ。
スマホの機種変更以降のすべて、侑斗に振り回されてばかり。そして梨乃の抵抗など意に介さない。
「うちのホテルの懐石料理はどうだろう? 寿司でもいいぞ。お母さんに食べたいものを聞いておいてくれ」
今も梨乃の戸惑いなど完全無視で事を進めていく。
こうなると梨乃の意志などないも同然だ。
「どちらでも……結構です」
梨乃はこれまでの展開を思い返し、早々に抵抗を諦めた。
とはいえ、侑斗のご両親も交えて食事などすれば、それこそ真実を言い出しにくくなる。
侑斗はそれでいいのだろうか。
自分で自分の首を絞めているような気がして、腑に落ちない。
「だったらそうだな、三ツ星を獲得している寿司にしよう」

