その後も、フォークや箸なんかの使い方を教えた。


何より驚いたのは、ゆうは


食べるという行為すら知らなかった。


口に運んで、それを食べる。


そんなことさえ知らなかった。


この調子なら、この世のありとあらゆるものを


知らないんだろうな。


そんなことを思いながら、俺たちは食事を終えた。