君が可愛すぎるから(野いちごジュニア文庫版)




「心結のそんな可愛い顔は俺にしか見せちゃダメだよ?」


「な、凪くんにしか見せないもん……っ」



「うん、俺だけでいいよ。心結の可愛いところはぜんぶ俺のだから」



ストレートすぎる言葉に、顔がさらに赤くなっていく。



凪くんはきっとまた、わたしの反応を見て面白がっているに違いない。


だって、からかうのが楽しくて仕方ないって顔してるもん。



これから先、こんな調子でドキドキさせられたら、心臓が持ちそうにない。


凪くんって意外とイジワルだったりするのかも。



けど、わたしのことを愛おしそうな瞳で見るから――。


「で、心結の気持ちは? 俺にちゃんと教えてよ」



ずっと、ずっと、誰よりも凪くんのことが好きで。


叶わないとわかっていても、諦められなかった。


きっと、それは凪くんだったから。



わたしなりの、精いっぱいの想いを込めて――。



「好きだよ、凪くん……っ」



きっと、今もこれから先も――わたしの隣は凪くんしかありえない。


FIN.