君が可愛すぎるから(野いちごジュニア文庫版)




「心結おはよー」


「あ、京香おはよう」



席に着くと、友達の相山京香が声をかけてきた。


京香は高校一年の時に同じクラスで、いちばん初めに仲良くなった子だ。


ショートヘアがよく似合う、美人な顔立ち。


話したきっかけは、出席番号が前後だったことから。


二年になった今も仲良くしてくれている大切な友達。


「今日も藤宮くんに会えた?」


「な、なんで?」


「んー、なんとなく嬉しそうな顔してたから」


「え……! わたしそんなに顔に出てるかな?」



「わかりやすいよー心結は。特に藤宮くんが絡んでるとなおさらね」


「うっ……」



京香はわたしが密かに凪くんに片想いをしていることを知っている。


毎朝、凪くんに会うために電車の時間を合わせていることも。