君が可愛すぎるから(野いちごジュニア文庫版)




「心結の気持ち、もっかいちゃんと聞きたい」


「さ、さっきの告白聞いてたの……っ?」



「うん、ばっちり。最初は意識がぼんやりしてたから夢かと思ったけど。でも心結に触れられて、声聞いたら夢じゃないってわかったよ」


凪くんは夢じゃなかったけれど、結局わたしのあの日の出来事は、夢だったのか現実だったのかいまだにわからない。



「……じゃあ、わたしの時は夢だったのかな……」


ひとりごとのようにボソッとつぶやいた声を、凪くんは聞き逃さなかった。


「どういうこと?」


もういっそ話してもいいかな。

 


「わたしが凪くんみたいに倒れた時……。夢を見ていたかと思ったの。凪くんがわたしに触れて、心結って呼んで……。それで、好きって伝えてくれたのが」


懐かしく、その出来事を思い出すように話す。