君が可愛すぎるから(野いちごジュニア文庫版)




不安そうな顔色ばかり浮かべるわたしを安心させるために、冷静に話をしてくれた。


そして、驚くことを告げる。



「もしさ、凪のこと少しでも心配する気持ちがあるなら、そばにいてやってほしいな」


「え……?」


「あいつ寝てるはずなのに、ずっと心結ちゃんの名前呼んでたんだ」


「な、なんで、わたしの名前なんか……っ」



「さあ? それは俺にはわかんないからさ。けど、寝てるのに無意識に心結ちゃんの名前を呼ぶってことは、たぶんそばにいてほしいからじゃない?」


「っ……」


「もうすぐ次の授業始まるけど行ってやってよ。先生には俺からうまく言っておくからさ」



きっと、わたしに行かないという選択肢はない。



気づいたら教室を飛び出して、無我夢中で凪くんのもとへ走っている自分がいた。