君が可愛すぎるから(野いちごジュニア文庫版)




きっと今、凪くんの容態を知っているのは木下くんだけだと思うと、話を聞かずにはいられない。


木下くんは、そのままわたしの元へきた。



きっと、今のわたしは泣きそうになりながら、それを我慢するのに必死で、不安そうな顔をしていると思う。


「もしかして、凪が倒れたところ見てた?」


うまく声が出せなくて、ゆっくり首を縦に振った。


そんなわたしを見て、木下くんが安心させるように言った。


「そっか。凪なら大丈夫だよ。そんな心配そうな顔しないで?」


「で、でも……っ、さっき倒れて……っ」



ダメだ、思い出したら目の奥が熱くなって、涙が出てきそうになる。




「軽い熱中症を起こしたみたいだけど、今は保健室で寝てるよ。倒れたっていっても、一瞬ふらついて意識が飛んだみたいでさ。俺が保健室に連れて行った時は意識あったし、支えられながら歩くこともできたから」