君が可愛すぎるから(野いちごジュニア文庫版)




それからの授業は全く集中できず……。


説明もまともに聞いていなかったのでミスを連発。


おまけに、凪くんを心配するあまり考え事をしていたら、ボールが自分の頭に当たってしまう始末。



そして授業は終わり、更衣室で着替えを済ませて教室に戻った。


凪くんは大丈夫なんだろうか……と、心配する気持ちばかりが増してくる。



着替えを終えた男子たちが更衣室から戻って来るけれど、その中に凪くんの姿はない。


頭の中では、凪くんが倒れたシーンが何度も繰り返される。


力が全て抜けたように、倒れていく姿が目に焼きついている。


思い出すたびに、泣きそうになるのをグッとこらえる。



わたしが心配して焦っても、凪くんの容態がよくなるわけじゃない。



すると、体操服を着たままの木下くんが教室に戻ってきて、思わず席から立ちあがった。