君が可愛すぎるから(野いちごジュニア文庫版)




***


凪くんと話せなくなってから、さらに数日が過ぎた。


あれから何か進展があったわけでもなく、変わらずギクシャクしたまま。



今はグラウンドで体育の授業を受けている最中。



女子はバレーボールで、男子はサッカー。


もう九月の中旬だっていうのに、秋らしさを全く感じさせない。


じりじりと強い日差しが照りつける中、先生の説明を地面に座って聞いている。



視線を少し遠めに向ければ、男子がチームで分かれてサッカーの試合を始めている。


男子たちがたくさんいる中で、自然と目が凪くんを探して、追ってしまう。



はぁ……わたしって本当に諦めが悪いな……。


いったい、いつになったら気持ちにけじめをつけられるんだろう。



そう思いながら、視線を凪くんから外そうとした時だった。