「心結の話を聞いてると、どう考えても藤宮くんは心結に気があると思うよ。そうじゃなきゃ、受けなくてもいい補習に参加したりしないし、夏祭りも誘ったりしないと思う」
「でも……凪くん優しいから」
「だからー、その優しさは心結限定なんだって。心結はもっと自信持ったほうがいいよ。いつも遠慮してばっかりで自分の言いたいことちゃんと言えてないし。それで後悔したくないでしょ? 藤宮くんが他の子にとられてもいいの?」
素直に嫌だと思ったので、その問いかけに首を横に振った。
「それじゃ、避けてちゃダメじゃん。ちゃんと自分の気持ちと向き合って、藤宮くんとも向き合わないと。心結が動かなかったら、ずっとこのままだよ? もう一度気持ち整理してごらん」
京香との話を終えてから教室を出た。

