君が可愛すぎるから(野いちごジュニア文庫版)




「今は暗いけど、花火が上がったら明るくなると思うから」


「ここから花火が見えるの?」


「ちゃんと見えるよ。すごく綺麗に」



すると数秒後――。


ヒューッという音がして、自然と顔が上がった。



その瞬間、ドンッと大きな音を立てながら、一輪の大きな花火が夜空に咲いた。


今日の空は雲一つなく、星が輝いて見えるくらい綺麗。


そこに打ち上げられた花火は、今まで見たことがない輝きを放っていた。



「す、すごい!!こんなに綺麗に見える場所があるなんて知らなかった!」



その後も、色とりどりの花火が夜空に打ち上げられるたびに、目が離せなくなる。


こんなに綺麗な景色を凪くんの隣で見ることができて、それだけで胸がいっぱいだ。