君が可愛すぎるから(野いちごジュニア文庫版)




「有栖ちゃんは花火見たい?」


この人の多さだと、もう場所は埋まっているかも。



もし、見られたとしても人混みにまぎれて見ることになりそう。



「俺さ、花火が綺麗に見える穴場知ってるんだよね」


「え、そうなの?」


「ほとんどの人が知らない場所。よかったら行ってみる?」


「う、うん!」



こうして、凪くんが知っているという穴場に連れて行ってもらうことになった。


花火を見に向かう人たちとは反対の方向に歩き続ける。


そして、今日の待ち合わせ場所でもあった噴水のある公園まで来た。


そのまま公園の奥に進むと、完全に誰もいない真っ暗な場所に連れてこられた。


周りは木が立っているだけ。