君が可愛すぎるから(野いちごジュニア文庫版)




急ぎ足で駅に向かい、電車に乗った。


中はかなり混雑していて、見渡すと浴衣を着ている子たちが、ちらほら視界に入る。


みんな目的地は一緒なんだなぁと思いながら、電車に揺られた。



駅を出るとすぐ近くに公園があって、そこには大きな噴水がある。


いちおう、その周辺で待ち合わせなんだけど、夏祭りに参加する人たちみんな、考えることは同じみたい。


噴水の周りには人だかりができている。



この人混みの中から、凪くんを見つけることができるんだろうかって不安になったけれど、その心配は不要だった。


本当に不思議なもので、好きな人っていうのは、どれだけたくさんの人がいてもパッと目についてしまう。