君が可愛すぎるから(野いちごジュニア文庫版)




***


そんなこんなで続いた補習も、なんとか最終日を迎えた。


気づけば夏休みの中盤に差しかかる八月中旬。



本来なら夏休み最後の日まで補習のスケジュールを組まれていたけど、五十嵐先生のはからいで、補習の期間を少し短めにしてもらうことができた。



最終日も変わらず、凪くんと二人、教室で課題のプリントに取り組む。
 


夏休みの間、凪くんに勉強を教えてもらったおかげで今ではほぼ、どの教科も自力で解けるようになるまでに成長した。



まあ、たまに出てくる応用問題は教えてもらわないとできないけれど。



一人で黙々と課題に取り組んでいると、何やら隣から視線を感じた。


プリントから目を離し、そちらを見ると凪くんとばっちり目が合った。



「ね、有栖ちゃん」

「なぁに?」


すると、いきなりスマホの画面を見せてきた。