「へー、俺には内緒なの?隠されたら余計気になっちゃうなあ」
頬に触れられた手が少しだけクイッとあげられて、しっかり目が合った。
ほら……やっぱり。
視界に飛び込んできた凪くんの顔は、イジワルさを含みながら笑っていた。
いつもと違う表情に魅了されて、わたしの体温は簡単に上がってしまう。
「あー、ほらそうやってすぐ顔赤くする」
「な、凪くんのせい……だもん」
「へー、俺のせいなの? どうして?」
もしかしたらわかって聞いているのかもしれない。
まるでわたしの反応を試しているみたい。
返答に困って固まっていると、絶妙なタイミングで教室の扉が開いた。

