君が可愛すぎるから(野いちごジュニア文庫版)




内容に目を通すと、『夏休み補習者対象のスケジュール』と書かれていた。


わたしの学校では、成績があまりに悪いと夏休み補習を受けなければいけない。



思い返してみれば、中間と期末どちらのテストも赤点をとった科目が一つはあった。


それ以外の科目も赤点スレスレのものばかり。



「有栖さんは今学期の成績があまりよくないから、補習の対象になってしまったの」



五十嵐先生は物腰の柔らかい先生で、あまりきつくは言ってこないけれど、苦笑いをしながら少し気まずそうな顔をしていた。



「夏休み中に補習でなんとか取り戻さないと、もしかしたら進級も危ないかもしれないわ」


う、嘘……。
そんなところまできていたなんて。


もうすぐ夏休みだって浮かれていた気分は、一気にどん底まで突き落とされてしまった。