すると、さっき駅で別れた凪くんと木下くんも教室にやって来た。
二人はわたしが座っている席まで近づいてくる。
「凪さー、お前いい加減教えてくれてもいいだろー?」
「無理」
何の話題なのか、途中から聞いているから内容がさっぱりわからない。
何を話しているのかなって気になってしまう。
そのまま木下くんはわたしの前の席に、凪くんは木下くんの隣の席に。
わたしの席から見て凪くんは斜め前に座っているので、いつも授業中に後ろ姿とか、たまに横顔が見られたりして、勝手に得した気分になっている。
「なんで教えてくれねーんだよ」
「千瑛には関係ないし」
「んだよ、冷たいなー」
木下くんが不満そうに愚痴を漏らしている。

