超人気アイドルは、無自覚女子を溺愛中。




「空野くんともう付き合ってるの?」

「へ?つ、付き合ってないよ!」

「あらそう。お母さんはいつでも大歓迎だからね」

「期待に応えられなくてごめんね!ほら、お母さんお風呂まだじゃん。入ってきなよ」

「はいはい」



お母さんの背中を押してこの場から追い出す。

家族全員テレビを見ないからもちろんお母さんもきっと空野さんが芸能人ということを知らない。


いつか言わなきゃだよね。

でも、まずは空野さんの話を聞いてから。



ちょうどコーヒーが抽出できて入れているときに、スマホが鳴った。

すぐに出ると空野さんで、玄関に着いたみたいだった。


急いで玄関まで行ってドアを開けると、目の前にはキャップを深くかぶってマスクをしている空野さんがいた。



「こんばんは」

「こんばんは。遅くまでお疲れ様です。どうぞ上がってください」

「お邪魔します」



空野さんが入ってからしっかり鍵をかけて、家に上がる。

さっき入れたばかりのコーヒーとクッキーをお盆に置いて、2階のわたしの部屋に行く。