《いきなり切ってごめん!また連絡する。
おやふみなはき》


……ん?

おやふみなはき……?



……あ!
“おやすみなさい”かな?


少し考えてやっとわかった。


空野さんを呼ぶ男の人は怒っている感じだったから、急ぎだったのかもしれない。


だから、その急いでる最中にわざわざ空野さんも急ぎで送ってくれたんじゃないかな。

想像するだけでなんだかほっこりしてしまう。




《はい。おやふみなはき(笑)》



空野さんの真似をして誤字を送る。

すごく楽しかった。


お店で話すときとは違う感じでドキドキした。


それからベッドに入り寝ようとしたけど、ドキドキがおさまらなくてなかなか寝つくことができなかった。