黒瀬くんがいいならいいんだけど。
わたしもそこまで深入りするつもりもないから、聞くことはしなかった。
「じゃあな。またわかんないとこあったら聞いて」
「うん。頼らせていただきます」
わたしの言葉を最後まで聞いてから、黒瀬くんは背を向けて歩き出した。
すでに花音ちゃんも赤坂くんも遠くにいて、振り返って黒瀬くんを急かしていた。
みんなを見送ってからお店に入り、片づけと掃除をする。
「今日一緒にいた男の子、イケメンだったわね」
「へっ?」
「ゆきちゃんの前に座ってた子よ。空野くんとは違うタイプのイケメンね」
「お母さんイケメンすきだね」
「当たり前じゃない。お父さんはイケメンで性格もかっこいいからパーフェクトよ。ゆきちゃんも早くお父さんみたいなパーフェクトイケメンを紹介してくれたらいいんだけどね」
「残念ながら」
「えー!でも、空野くんはいいと思うんだけどね」



