「実はね、空野くんからだよ。ゆきちゃんの好きなドリンクをお友達の分も一緒に注文してくれたの」
「え?空野さんが……?」
「ゆきちゃんが勉強がんばってるからだって。ほんと空野くんはかっこいいことするわね」
空野さんがわざわざ……。
大好きなシンデレラがよりおいしく感じる。
甘酸っぱさが口いっぱいに広がり、気持ちが軽くなる。
「空野さんにお礼言わなきゃ」
「さっき急いで出て行ったわ。急用ができたみたいで」
「あ、そうなんだ」
言いそびれちゃったな。
立ち上がろうと浮かした腰をまた椅子に置く。
あ、メッセージ送っておこう。
交換したけど、ほぼ毎日会っているから連絡したことはない。
すぐにスマホを取り出してお礼のメッセージを作成する。
「これ、雪乃ママからじゃないんですか?」
「空野くん……常連さんからよ」
「へぇ~、ソラと一緒だ。常連さんってこんなことしてくれるんですね」
「たまーにそうゆうことする常連さんいるわね」



