席に戻ると花音ちゃんがむくれていた。
そんな表情もかわいい。
謝ってから勉強再開。
「なあ拓海。ここって……」
「自分で考えろ」
「えぇ!?そりゃないだろ……」
だけど、黒瀬くんの様子がおかしい気がする。
集中切れちゃったのかな?
「甘いものでも食べる?飲み物も……」
「勉強がんばってる?」
わたしの声といきなり現れたお母さんの声が重なる。
そのお母さんはわたしが好きなシンデレラを持っていた。
「ゆきちゃんが好きなシンデレラです。みんなもどうぞ」
「ありがとうございます!」
「やった!生き返る!あざっす」
「……ありがとうございます」
みんなお礼を言って受け取る。
お母さんはずっとにこやかで機嫌がいつも以上にいい。



