超人気アイドルは、無自覚女子を溺愛中。





じとっとした目で見るとウインクをされた。

すごくきれいなウインクでちょっとびっくりした。




「ゆきちゃんがおれのこと頭悪そうだなって思ったのが伝わってきた」

「そんなことは……!」

「白川?」



わたしを呼ぶ声が聞こえて振り返ると黒瀬くんがこちらを見ていた。



「休憩おしまい。続きしよ」

「あ、うん」



つい空野さんと話しこんじゃった。

空野さんと話すと楽しくて、話を終わらせるタイミングが難しい。


盛り上げ上手だからわたしも話したくなっちゃうんだよね。




「じゃあ、空野さん。また……」

「こんにちは。ゆきちゃんのお友達?」



この場を離れようとすると空野さんが黒瀬くんに話しかける。

初対面でもこんなふうにすぐに話しかけることのできる空野さんはやっぱりすごい。


わたしは接客業をしているわけだから、空野さんみたいなコミュニケーション能力がほしいなって思うもん。