超人気アイドルは、無自覚女子を溺愛中。





颯くんにカフェまで送ってもらう。

気がつけばもうすぐ閉店時間だった。


でも、お母さんから連絡がないということはわたしがいなくても回ったということだと思う。



お店のほうから入ると、いつもの席に凌馬くんが座っていて、お母さんと話していた。




「あ、ゆきちゃん、おかえりなさい。空野くんも久しぶりに会えてうれしいわ」

「ただいま」

「春乃さんお久しぶりです。今日はゆきちゃんお借りしてしまってすみません」

「いいのよ~。イチャイチャできた?」

「お母さん!」

「それはもうたっぷりと」

「颯くんも悪ノリしないで!」



颯くんはいつのまにかマフラーもメガネもはずしていて緩んだ顔が見えている。


そしてわたしの言葉はスルーしてふたりで盛り上がる。

もう……!



「颯くんはブラックコーヒーでいいですか?」

「うん。ありがとう」

「私がいれるわよ。もう閉店時間だからゆきちゃんもゆっくりしといて」

「ありがとうございます」

「ありがとう、お母さん」



お母さんに甘えてゆっくりしよう。

なぜか颯くんが凌馬くんのすぐ隣に座ったから、その隣に座る。