「でもそうやって本気で怒って、悲しんで、不安になることができる。それくらいすきな人がいることは、素敵ですよね」
本気で応援していたから、少しの不安要素で本気で落ち込んでいやになってしまう。
そういうのもあるのかもしれないから。
「わたしも言いすぎました。すみません。でも、だいすきな人を応援していて損したなんて思わないでほしいから……」
そんなに寂しいことはないよ。
胸を張ってすきだって言いたいよ。
「……そうだね。凌馬がすること、応援していきたいもん」
「熱愛はまだ受け入れられないけど、応援していく」
「あ、あの……ほんと、わたしは彼氏がいるので」
「うん。伝わった。だいすきな人がいること」
顔が熱くなる。
伝わってくれたんだ。
わたしなんかの言葉でも、耳を傾けてくれる人がいた。
それだけでうれしくなる。
「ごめんね。もうこの件はいいわ」
「私も。ごめんね」
数人が手を振ってこの場から離れていく。
終わったかな?
もう、いいかな?



