すごくわかりやすいなぁ。
黒瀬くんて教えるのも上手だ。
「うん、わかった!」
そう言いながら顔を上げると、すぐ目の間に黒瀬くんの顔がありびっくりした。
至近距離で目が合い、緊張してしまう。
「ドキドキするね」
「え?」
「不意に目が合うとドキッとしない?」
笑いながら、少し距離をとる。
男の子とこんなに近くにいることも慣れてないから。
「……それってどういう意味で……」
「ゆきちゃーん!」
「はい!いま行きます!」
突然呼ばれて、反射で返事をしてごめんとみんなにジェスチャーをしてから、呼ばれたところに行く。
そこで気づいた。
わたし、いまお手伝い中じゃなかった。
この声に反応して体が勝手に動いてた。
「ごめんね、ゆきちゃんは……あ、ゆきちゃん来た」
「呼ばれて体が勝手に……」



