「そうか……まぁいろいろあるよな」
「そうだね」
「あんまりため込みすぎんなよ。俺でも話くらいは聞くしいじめられてたら助けてやるよ」
「いじめられてはないよ。でも、ありがとう」
「うん」
黒瀬くんに話せたおかげで少し気持ちがラクになった。
だれかに話すのって大切だ。
それから黒瀬くんと教室に行き、いつも通りに過ごした。
移動教室で廊下を歩いていると視線を感じたりもしたけど、できるだけ気にしないようにした。
放課後になるとできるだけ凌馬くんファンに会わないよう素早く学校を出る。
そして家に帰ってからやっと気を抜くことができる。
ふぅ……疲れた。
人の視線ってすごく疲れる。
好奇の目って向けられるだけで気力を奪われていく気がするなぁ。
休憩もしている暇はなく、服を着替えて髪をまとめてお店のほうに行く。
「雪乃、大丈夫か?」
「え?」
「顔悪いぞ」
「ちょっと正幸さん、ゆきちゃんの顔はとってもかわいいわよ」



