何度も唇を重ねる。
ゆきちゃんは必死におれを受け入れてくれる。
どれだけ口づけても足りない。
「すきすぎてくるしい」
ゆきちゃんに覆いかぶさるように抱き締める。
これ以上はきっとだめだ。
いま止めないと、もう本気で止まらない。
傷つけたくないから。
大切にしたいから。
焦らずゆっくりいきたい。
「わたしも、すきすぎてくるしい」
おれの背中にしがみつくように抱きつくゆきちゃんがかわいくておかしくなりそう。
このまま時が止まればいいのに。
ずっと一緒にいたい。
おれの腕の中に閉じ込めておきたい。
ほんとは、同い年で距離の近い藍原くんがうらやましかったんだ。
制服で放課後デートとかさ。
おれにはもうできないから。
けど、おれはゆきちゃんとこれからも一緒にいるから。
できないことに嫉妬するより、これから一緒にしていくことに期待しようと思う。
ゆきちゃんとしたいことなんて、たくさんあるから。
書きだしきれないくらいにたくさんあるから。



