わたしの言葉を聞いて、周りは残念そうにする。
「なーんだ。やっぱり彼氏いるのか」
「まぁいないほうが不自然だよな」
「彼氏、嫉妬しない?」
「わからないですけど、すきなのは彼なので……」
自分で言ってやっぱり恥ずかしすぎてだんだんと声が小さくなる。
なんて、大胆な発言をしてしまったんだろう。
だけど言ってしまったことを取り消すことはできない。
周りから視線を感じる。
恥ずかしくて、へらっと笑った。
「かわいいなぁ。アオハルってやつだな」
「彼氏ってどんな人?」
「えっと……」
なんて言おうか。
でも、ここでサラッと言ってしまったほうが案外流れるかもしれない。
「めちゃめちゃかっこいい人、です……」
「きゃーかわいい!恋する乙女ってかわいい!」
「いまの表情、写真に撮っておきたかった。いいカオだよ」
修学旅行の夜にする恋バナ大会みたいになっている。
照れる。顔が熱い。



