「でも……」
「雪乃ちゃんだっけ?ごめんね。僕からもお願いするよ。引き受けてくれないかな?ちゃんとその分は支払うよ」
「えっと…………はい……」
「さんきゅ!雪乃」
運転しながら、たぶん凌馬くんのマネージャーさんにも頼まれてしまう。
ここまでふたりが頼んでこられたら、さすがに断りにくい。
顔は写さないみたいだし大丈夫だよね。
凌馬くんがわたしの頭をぐしゃぐしゃっと撫でる。
こんな素人でいいのか、どんな撮影なのか、不安はあるけどそれでいいって言うのなら。
困っている人を放っておくこともできないから。
河川敷に着くと大きな車、バスかな?
わかんないけど、案内されて乗り込んで服を着替えてメイクをしてもらう。
よくわかんないまま、気がつけば制服姿の凌馬くんと石の階段に座っていた。
カメラも、よくわからない機材もたくさんある。
わからないことだらけだ。



