超人気アイドルは、無自覚女子を溺愛中。




運転している人は以前、一度見たことがある。

凌馬くんと初めて会った日、案内した場所にいた人だ。



状況が理解できない……。




「凌馬くん、どうゆうこと?」

「結論から言うと、雪乃にはモデルとして俺と撮影してほしい」

「え?」

「予定してたモデルが急に来れなくなったんだよ。でも、今日しか撮影できる日がないから雪乃に代役してもらいたい」

「無理だよ!!」



そこは即答させてもらう。

モデルなんて、そんな……。




「大丈夫。顔は写さない。元々そうゆう撮影だから」

「じゃあべつにわたしじゃなくても……」

「ほかの人でいいなら、雪乃でもいいだろ?」

「いや、そうゆう意味じゃないんだけど……」

「もう時間ないんだ。夕焼けが出ているときの撮影なんだ。いまは日が短い」



たしかにいまの空は綺麗だ。

でも、すぐに暗くなってしまう。


自然は待ってくれない。