全ての授業が終わり、今日はお店が定休日だからゆっくりと支度をして校舎を出る。
……あれ?
なんだか校門を通る人がやけに左に寄っている。
不思議に思い歩みを進めると同時に右側を確認する。
そこにはグレーのパーカーのフードをかぶり、黒のコートに手を突っ込んで黒いマスクをしていかにも怪しい人物が、校門を背に立っていた。
よく見ればメガネもかけている。
すごいファッションセンスだ。
たしかに近づきたくない感じ。
わたしも左側に寄って歩みを進める。
「おい」
ちょうどその人の目の前を通ったとき声を出す。
あ、この声……。
「雪乃、ちょっと来い」
顔を上げていかにも怪しい人物を見ると凌馬くんだった。
どうしてここに?
不思議に思いながらも、呼ばれたから凌馬くんに近づく。
「いま帰るところか?」
「うん、そうだけどここじゃ目立つから場所変えよ」



