ふたりして英語の小テスト撃沈。

さすがにいまから勉強しないと期末テストで痛い目を見ることになると察する。



「勉強しよう」

「うん、しよう。席とっておくね」

「助かる!いっぱいデザート頼んじゃお」

「まず勉強だからね?」


去年からテスト前は家のカフェの席をとって、花音ちゃんと勉強している。

さすがに休みの日に勉強で席はとれないけど、平日はそこまで混まないから放課後限定で。




「桃田たち勉強すんの?俺も入れて」


両手を合わせてわたしたちの会話に入ってきた男の子は花音ちゃんと仲良しのもうひとりのムードメーカー。



赤坂(あかさか)もやばかったの?」

「自慢じゃないけどすげーやばかった」

「せーの」


花音ちゃんの合図でふたり同時にテストの点数を見せる。